収穫した小麦の粒を手のひらにすくってみた。
小麦の重さって軽い。
この軽い小麦、ひとつの穂にどれぐらいの麦粒がなっているのだろう?
小麦の穂をひとつ取ってきてバラしてみたら、全部で32粒あった。
その麦粒の重さをはかりで量ってみたら、1.6グラム。
ひと粒にしてみると、0.05グラムだ。
ひと粒あたりの数字を見てみると、やっぱり軽いという感じがする。
今日、取ってきた穂はハルユタカの穂。
パン用に向いているとされる、ハルユタカに代表される春播き小麦は、春播いて夏の終わりに収穫するという生育期間が4ヶ月に満たない非常に短い間に育てられる小麦だ。
この小麦は、生育期間が短いせいもあってか、分けつが非常に少ない。
極端な話、1粒の麦粒を植えると1つの穂が出る。乱暴な計算になるかもしれないが、1粒が32粒になるということ。32倍だ。
ハルユタカを春に播く標準的な方法だと、1反(300坪、10アール、1000㎡)あたり15キログラムの種を播く。そこで収穫される量は、標準的には300キログラムとされる。播いた量のおよそ20倍になる。
これを書いていて気付いたけども、ウチのハルユタカは32倍なので、収量的には”御の字”なんだ。でも選別前なので選別したら300キログラムそのぐらいの数字になるかもしれない。話を戻そう。
この1反あたり300キログラムという数字をみると、1反は300坪。ここから1坪あたり1キログラムの小麦が穫れることがわかる。農業をしていない人なら坪で計算した例の方がわかりやすいかもしれない。
しかしこれは、あくまで単純計算。断っておかなければならないが、収量は、栽培手法や栽培技術、その年の気候要素、畑の土壌にも十分左右される。
小麦をふと手ですくってみて感じたことを、書こうと思っていたら、ちょっと数字の話になってしまった。
ちょうど良いので、パン屋の立場もあるので、小麦とパンの重さの関係の話も合わせて書こうと思う。
でも、長くなるので、その話は次回に書きます。
よく熟したハルユタカの穂
穂をバラしてみたら32粒
微量計で重さを量ってみたら 1.6グラム
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